『丁丙記念館 丁丙与杭州丁氏家族』書影
丁丙(1832-1899年)とは、丁如霞の五世先祖にあたり、中国清朝の四大蔵書楼の一つである「八千巻楼」の所有者で、浙江現代工業の先駆者でもあります。太平天国の乱の後、杭州全地域が廃墟と化した中、丁丙は「杭州善挙連合体」という中国史上最大の慈善団体を主宰し、31年間にわたって、家財の全てを使い果たし、さまざまな復興・慈善事業を成し遂げました。
丁丙肖像
「西泠印社」を創設した丁仁の祖父は丁申で、丁丙の兄です。丁申と丁丙兄弟が太平天国軍によって破壊された文瀾閣の『四庫全書』を救出・修復したことで広く知られ、本を運び出した際に使われた大運河の支流の近くに兄弟の銅像が建てられています。
丁丙、丁申弟兄铜像
「西泠印社」の敷地は、丁申・丁丙兄弟が杭州城の復興時に建てた「蒋公祠」の跡地を利用し、さらに周辺の場所を広げて作られました。
西泠印社旧影
「丁丙記念館」は、2021年10月1日に丁丙と父丁英、兄丁申の墓地があった杭州余杭の閑林につくられました。杭州市民政局は、記念館に「杭州市慈善文化実践基地」という慈善事業の文化を推進する特別拠点の称号を授与しました。
丁丙纪念馆外観
丁丙纪念馆里面1
丁丙纪念馆里面2